目 次

プロローグ

第一章 生かされた命

第二章 貴きものとの対話

第三章 聖人、神々に導かれて

第四章 「悩み苦しむ人を救え」

 

 平成十年三月一日早朝。

 私はいつものように自宅二階にある祭壇の前に座り、両手を合わせてお祈りをしていました。この日の私は、普段とはまったく違っていました。これまでに一度もないくらい体調がすぐれなかったのです。

 身体全体がなんとも言えず苦しい。辛い。

 お医者様に行ったとしても、どう言えばこの苦しさがわかっていただけるのか……、説明できないもどかしさばかりが募っていました。身体に鉛を突っ込まれたような感覚があり、この一週間、夜も満足に眠れないでいました。苦しさに泣いても叫んでも、それは和らいでくれません。 

(死にたい。こんな苦しみを味わうより、死んだ方がどれだけましか)

  本気でそう思ったほどです。 そんな状態が続いていました。夫に強く勧められて病院に行っても、この体調の悪さの原因はわかりません。

 子供の頃から霊感体質だった私は、常に神仏と縁のある生活を送ってきました。とりわけ半年前、今の夫と再婚してからは、いわゆる霊聴、すなわち神の声が頻繁に聞こえるようになって、神様は私にいろいろと指示をするようになっていました。

 結婚以来三ヶ月間、私は神の声に忠実に従い、己自身の心を清めようとしてきました。神様は、本物の巫女(みこ)として育てると私にお言葉をくだされたのです。

 その神様の導きのままの行のさなか、どうしたわけなのか、このとき、耐えがたいほどの全身の苦痛を味わっていたのです。

 止むことのない苦痛のなかで、自分自身を消滅させないかぎり、苦しみからは解放されない。それが俗にいう悟りの境地なのだろうか、と、考えたこともあります。でも、私が頼るのは、神様しかありません。私はベッドから転がるように這い出て、神様をお祀りしている部屋に向かいました。

 「神様、どうか助けてください。この全身の苦痛を取り除いてください」

  私は息を止めて瞑目し、昂ぶる精神を統一し、自我を眉間に集中させました。

 ドーン!

  大音響が轟くと同時に、私の全身に凄まじい衝撃が走りました。突然、磁場のような、何かわからない強烈な力が私の魂を吸い寄せようとする、そんな感覚に陥りました。強烈な波動がまさに魂をひき抜こうとしているのです。

 一瞬の移動だったのかもしれません。

 気がつくと、私は隣の部屋の八畳間にいました。しかも、祭壇の前で手を合わせ座ったままの格好で。

 ――どうしたのだろう?

  自分に何が起きたのか理解できません。常人には、瞬間的に移動したとしか思えないでしょう。そのとき、私の脳の中枢に何かが囁きました。

 それは声となって聞こえてきました。

 

「今の人間界には、神を信じるものが少ない。神はいつも人間を修行させている。人間は、修行の過程で苦しみ悩む。押しつぶされそうになる者もいる。神は、神を信じる者を救い出してやりたい。その手助けをするのが巫女である。その巫女に、そなたが、なるのだ」、、、、

 まえがき

 「苦しみを捨て、幸せをつかむ為に」はどうすれば良いか? 私達に天が教え下さった事をテープ、又は記述した記録を公開するものです。何かあなたに感動を与え、幸せを掴める一助けになれば幸いと思います。

 

〈平成十三年九月二十一日〉

神様、私に申し下さる。

神様「そなた、あれはそなたが好むただの書物ではないぞ。この神子(みこ)が涙と全力を使い、神に御仏に霊神れいじんに教えを乞うた大事な後世まで伝えて行ける言葉なれば、そなたもただの書物として取り扱うてはならぞ……。

人間が違えば、神の教えも、神の教え方も、神の伝える方法も、神が導く方法も全てが違う……」

(後書) この意味を深く理解し、相手を尊重し合える事が出来れば、キリスト様もマホメット様もお釈迦しゃか様も共に喜び下さり、今も続く宗教戦争は起こらなかった事でしょうに。残念な事です。

苦しみを捨て、幸せをつかむ為には自分自身の心を変える事になればと思い、この本を発刊(はっかん)します。

「ま き」 より

 昔から、どこの宗教も宗派も、当初は純真な気持ちで信心を広め、人々を救いたい願いで開教するものですが、時が経つにつれ、欲、邪念、嫉妬などを持つ人間の集まりとなり、信念が曲がって行くのをよく見かけます。

 この本は、これまでの宗教、宗派に限らず、真の心の持ち方とは何か、そして本当の幸せをつかむために、神様、御仏様より、「真の幸せ」「心の持ち方」「真の信心」について教え諭しくださったメッセージ集です。早く読もうと思わず、一節一節、心で読んでください。そうすると、あなたにも感動と真の幸せが見えてくるはずです。人間にとって何が大切かわかってくるはずです。

 


 


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