神様の、お言葉は短く、初めての方には理解し難い所は、カッコ(補足)にて補足、注釈を書き足しました。
(成仏を願うために、高価な墓を作るべきか?)
昔ながらの習慣や親戚縁者の目やうわさが気になります。
ある何代も続く旧家の人がお伺いに見えました、「旧家なので、墓も多数あり中には倒れかけている墓もありますが、今一度その墓を全て立て替えたいのですが、そうしなければ、父親、祖父母が成仏出来ないのではないかと心配しています」と相談に見えました
御大師様
『今現在、供養を受け、修行を行のうておる者、夫の弟に当たる者一人だけ。後、そなた達が必死に供養しておる者は墓にはすでに居らぬ。父は阿弥陀の元へ、他の者は天界に居り、もうすでに一人を除き、成仏致しておる。
墓とはその昔、倒れし者(を)埋めた所(が)解らぬゆえ、そこへ石を置いた。その由来より今世を去った者は墓という石を建てる慣わしとなった。これに甘んじて墓を作る石屋が出来、それにかかわり商売を致す。また亡くした悲しみを(亡き者が)良き所へとまいりを頼む(ため)、寺に頼む。初めは何のこともなく、名を書き記したそれ(墓)に日々まいることにより、生きた人間が安らぐこと(が出来た。今ではそれが当たり前のようにまかり通っている)。
この世を離れし者は、(残った者が)いかにまいりをしたところで、我が今世を去ったこと自覚致さねば、今世で人間がいくら供養致しても成仏できぬ。我が人間界を理解せし菩薩がまいり、御仏の元へ連れてまいる。じやが、己が死を迎えたことを拒絶致すなら、成仏出来ぬ。
そなたの弟は今、阿弥陀の元に居り、日々の修行を重ねておる。今世での様々な罪を償うておる。それを供養により救うてやることが出来る。
戒名というものは、人間が御仏に仕えし寺の僧が考え出した、金になるただの置物。そのようなものなくとも、良き所へ行き、修行を積み、一日も早く成仏致しこと願えば戒名というもの、要らぬもの。それ(墓や戒名のこと)は生きた人間の考えじゃ』
インドでは焼いた骨をガンジス川に流し、墓のようなものはありません。それでも成仏できています。
大切なのは残された人間と先立った人間の気持ち次第、残された者は亡き人に執着心を持たないことです、また先立った人間もこの世を離れたら執着心を持たないことです。命ある限り、この世に役立つ生き方に努め、死を迎える時には何もかも神のままにという心境に成りたいものです。
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